東京五輪での金メダルを期待されながらも、2019年に白血病と診断され、長らく闘病生活を送っていた池江璃花子選手。
2021年4月4日の日本選手権で、100mバタフライに優勝し、東京五輪への出場が決まりました。
池江璃花子さんの優勝インタビューを見て、感動した人も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 優勝した100mバタフライの動画
- 池江璃花子さんの優勝インタビュー動画
- 白血病発症してから優勝するまでの軌跡
について、池江璃花子さんご本人のSNSを交えながら、まとめています。
【動画】池江璃花子が100mバタフライで優勝!
2019年2月に白血病と診断され、療養生活を終えて、2020年に復帰した池江璃花子選手。
2021年4月4日、日本選手権の100mバタフライ決勝で優勝しました。
日本選手権は、東京オリンピックの選考会も兼ねていたので、優勝により東京オリンピック出場が決定しました。
【動画】池江璃花子の100mバタフライ決勝
池江璃花子さんが優勝したレースを、動画で見てみましょう。
池江さんは、
- 画面奥の第3コース
- 白いスイムキャップ
をしています。
池江璃花子選手、100mバタフライ優勝、そして東京五輪内定おめでとう
— (@125_luv_) April 4, 2021
池江選手がすごい…というよりかは、池江選手の努力がすごい。精神的にも肉体的にも考えられないような壁を乗り越えたんだと思う。
多くの人に勇気と希望を与えてくれて本当にありがとう。 pic.twitter.com/QUcap0i2vi
池江璃花子さんの優勝タイムは、57秒77。
400mメドレーリレーの派遣標準記録(57秒92)も突破し、400mメドレーリレーメンバーとしてもオリンピックに出場することになりました。
池江璃花子さんが白血病と診断されたのは、2019年2月。
退院したのは、2019年12月です。
池江さんの回復ぶりは、医師から見ても驚異的なようです。
国立がん研究センター中央病院の福田隆浩・造血幹細胞移植科長(56)は「退院後、1年余でトップアスリートの域まで回復するのは極めて異例だ」と驚く。
引用:yahooニュース2021年4月5日
回復の早さは、本人の身体能力とは関係ないそう。
治療が順調に進み、本人の努力と周囲のサポートで、優勝に至ったようです。
【動画】池江璃花子の優勝コメント
レース後、池江璃花子さんが涙を流しながらインタビューに応じました。
池江さんのコメントに、もらい泣きした人も多いのではないでしょうか。
「まさか100で優勝できるとも思ってなかったですし。
5年前のオリンピック選考会よりも、ずっと自信もなかったし、自分が勝てるのはずっと先のことだと思ってたんですけど。
勝つための練習もしっかりやって来ましたし、最後はただいまっていう気持ちで、このレースに入場してきたので、
自分がすごくつらくてしんどくても、努力は必ず報われるんだなっていうふうに思いました。
ここにいることに幸せを感じようっていうふうに思って、最後も仲間たちが全力で送り出してくれて、いますごく幸せです。
弱冠二十歳とは思えない、素晴らしいコメントでした。
「ただいま」とレースに臨んだ池江璃花子さんに、「おかえり!良かったね」と声をかけてあげたいですね。
池江璃花子が発病してから優勝するまでの軌跡
この4年間は、池江璃花子さんにとって波乱万丈だったに違いありません。
史上初の6冠を達成してから、白血病を発症し、日本選手権で優勝するまでの軌跡を確認してみましょう。
2018年 (高3) | 5月 | 東京五輪に向けて、コーチ変更 (村上二美也氏→三木二郎氏) |
8月 | アジア競技大会ジャカルタに出場。 6種目で優勝し、日本人初となるアジア競技大会6冠達成 ・50m自由形 ・100m自由形 ・50mバタフライ ・100mバタフライ ・400mフリーリレー ・400メドレーリレー | |
2019年 | 1月 | オーストラリアで合宿 |
2月 | 体調不良で帰国。白血病と診断される | |
4月 | 闘病しながら、日本大学スポーツ科学部に入学 | |
12月 | 退院 東京五輪を断念し、24年パリ五輪の出場を目標とすると発表 | |
2020年 | 8月 | 東京都特別水泳大会で、594日ぶりにレース復帰 |
2021年 | 2月 | 競泳ジャパンオープンの50m自由形に出場し、2位入賞 |
4月 | 日本選手権100mバタフライで優勝 東京五輪に出場決定 | |
2018年に、高校3年生で日本人初の6冠達成という快挙を達成した時は、日本中がわきました。
その驚異的な強さに、東京オリンピックでは複数の金メダルが期待されることに。
それから半年後、池江璃花子さんは白血病と診断されます。
まさに天国から地獄に堕ちたような気持ちだったのではないでしょうか。
「血液のがん」と言われる白血病の治療は、非常につらかったそうです。
それでも「大丈夫、大丈夫、いつか終わる」と自分を励まし続けたのだそう。
池江さんは、約10ヶ月の入院生活を終え、2019年12月17日に退院します。
当時は、東京五輪への出場は断念し、パリ五輪を目標にするとコメントしていました。
2020年に入ると、NHKでドキュメンタリー番組も放送されます。
発病前は、水泳選手らしく胸板が厚かった池江璃花子さんですが、筋肉がかなり落ちていました。
腕がほっそりとして、懸垂が一回もできない状態でしたね。
池江璃花子選手。白血病治療の痛みは半端ない、完治してもやせ細った体に萎んだ筋肉。こんな可愛らしい女の子に神様は余りに高い壁を用意した。しかし彼女は高い壁を乗り越え、優勝とオリンピックの切符を手にした。半端な努力では無いよね。 pic.twitter.com/pY7JO7x44A
— かるぼ (@CALVO_Vol2) April 4, 2021
白血病を発症して以来、初めてプールで泳ぐ姿も放送されました。
池江璃花子さんは「すごく気持ちいい」と笑顔。
しかし、あまりに痩せてしまっていたので、池江さんが東京五輪に出場できると思った人はいなかったでしょう。
8月には、東京都特別水泳大会に出場。
50m自由形で、594日ぶりにレース復帰します。
下の動画は、復帰戦に出る3日前の池江璃花子さん。
腕も脚も、驚くほど細くて、衝撃的でした。
SNSでは「無理しない方がいいのでは」という声も多かったように思います。
2021年になると、2月の競泳ジャパン・オープンの50m自由形で2位に入賞。
復帰後の4戦目で、初めて表彰台に立ちます。
そして4月4日の日本選手権で、100mバタフライで優勝。
池江璃花子さん本人は、バタフライは完全復活するまでに一番時間がかかる種目だと思っていたそう。
涙の優勝インタビューは、何度見てももらい泣きしてしまいますね。
2020年8月の動画と比べても、筋肉もかなりつきましたね。
#池江璃花子 選手が競泳日本選手権女子100mバタフライ決勝で優勝を果たし、@Tokyo2020jp 競泳400mメドレーリレーの日本代表に内定
— オリンピック (@gorin) April 4, 2021
おめでとうございます@rikakoikee #Tokyo2020 pic.twitter.com/Q1xuFNMWTl
これだけ体をつくるのには、並々ならぬ努力があったはず。
池江さんの努力が報われて、本当に良かったです。
池江璃花子が優勝したバタフライ動画まとめ
2021年4月4日の日本選手権で、ついに優勝を果たした池江璃花子選手。
レースを見て、完全復活したと感じた人も多いのではないでしょうか。
本当にすごいですね。
- 池江璃花子選手は、復帰後の5戦目となる日本選手権に出場
- 100mバタフライで優勝し、五輪出場が決定
- 400mメドレーリレーの五輪出場枠も獲得した
というのが、この記事のまとめです。