2020年8月2日の午後8時30分頃に、国際宇宙センター「きぼう」が日本上空を通過します。
梅雨も明けたので、「きぼう」が見られる地域も多そうです。
国際宇宙ステーション「きぼう」はどのような施設なのか、どんな実験をしているのか、今日の日本上空を通過する動画などをまとめました。
国際宇宙ステーション「きぼう」とは?どんな実験をしてるの?
「きぼう」とはどんな施設で、どんな実験をしているのでしょう。
国際宇宙ステーション「きぼう」とは?
「きぼう」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した、宇宙実験棟。
最先端技術を結集してつくられた、日本初の友人宇宙施設(宇宙ステーション)です。
このような施設を持っているのは、日本の他にアメリカとロシアだけ。
国際宇宙ステーション(ISS)は、15か国が協力して建設しており、日本だけでなく欧米の実験棟もあります。
数ある実験棟の中で、「きぼう」は日本が自国のためだけに自由に実験できる施設。
これまではスペースシャトルで1~2週間ほどしか実験ができませんでしたが、この「きぼう」ができたことで、長期間の実験ができるようになりました。
国際宇宙ステーションに関する数字をピックアップしました。
- 地上約400km上空に建設
- 大きさは108.5m×72.8mでサッカー場と同じくらい
- 重さは約420トン
- 約90分で地球を1周
- 実験スペースは、船内と船外の2つ
- 船内実験室は、長さ11.2m、直径4.4m
- 条件が良い時は、木星(-2等星)くらいの明るさで見ることができる
国際宇宙ステーション「きぼう」でどんな実験をしてるの?
「細胞」や「流体」の実験をしているそうです。
たとえば、地球では植物の種をまくと、根が下にのびて茎は上へと伸びます。
これは重力が関係しているんですね。
植物のどの細胞が重力をうける仕組みになっているか、地上でたてた仮説を、宇宙で実験したりしているそうです。
植物の成長のしくみを解明できれば、今後の農業生産に活かすことができます。
また、人間の遺伝子と8割以上が同じであるメダカの実験を行い、発病のメカニズムを解明に取り組むそうです。
このほかにも、超新星などの現象を監視したり、成層圏の化学成分の観測をおこなったりと、様々な調査が行われています。
【動画】国際宇宙ステーション「きぼう」が日本上空を通過
2020年8月2日、予定の時間より数分遅れて、「きぼう」が日本上空を通過しました。
東日本も雲間が切れていたところが割と多かったようです。
意外とゆっくりな感じでしたね(もちろん実際には大変な速度ですが)。
下の動画は、画面中央の少し左上から、ゆっくりと上方に「きぼう」が移動していきます。
下の「きぼう」は割とはっきり、大きめに映っていますね!
夜空が暗いので見やすいです。
下は大阪上空の「きぼう」。
画面中央辺りあたりを移動しています。
手を振った人も結構多かったようです。
下の「きぼう」も画面中央から上方へと移動しています。
また明日の夜、「きぼう」が日本上空を通過するようなので、見るチャンスがあります。
今日は雲で見られなかった人も、明日は見られるといいですね!
8月3日は何時ごろに見える?
明日、「きぼう」が見られる予定時間は、各地で以下の通りです。
方角は、北西の空に見え始め、北東を通過して東南東の空に抜けていきます。
- 北海道、東北:19時43分ごろ
- 関東、中部:19時44分ごろ
- 近畿:19時44分ごろ
- 中国、四国:19時44分ごろ(角度が低く見えにくい)
- 九州:21時20分ごろ(19時44分も見えますが、21時台の方が見やすい)
- 沖縄は8月6日の20時34分ごろ
【記事の内容】★国際宇宙ステーションきぼうが見える日一覧★エリア別の通過時間と方角
★2021年のペルセウス座流星群が見える日時・方角★都内のおすすめ観測スポット8選
まとめ
国際宇宙ステーション「きぼう」が日本上空を通過しました。
ワクワクしましたね!明日も見るチャンスがあります。
今日見られなかった人は、明日見られますように!